“聞ける”人は仕事ができる。若手ビジネスパーソンが身につけたい、信頼を築く聞く力

こんにちは。小松崎です。

新社会人の方や若手ビジネスパーソンの方と話す機会が増え、共通して耳にする悩みがあります。

上司から “いい感じにまとめといて” と言われたけど、何を優先すればいいか分からず、確認しないまま進めて怒られた。面接で最後に “何か聞きたいことはありますか?” と言われて、何も思い浮かばなかった。

実は私自身も就活時代、まったく同じ壁にぶつかっていました。自己PR・志望理由・ガクチカを一通り伝え、聞かれたことには答えるものの、最後の “何か聞きたいことは?” の一言で完全に詰まってしまう。結果、あえなく不採用。あの経験は今でもよく覚えています。

当時の私に一番足りなかったのは、話す力でも、伝える力でもなく、聞く力でした。

聞く力とは何か?

聞く力には、大きく2つの意味があります。

①相手の言葉や背景を受け止め、理解すること
②相手の考えをより深く知るために、問いかけること

この2つが揃ってはじめて、認識のズレを防ぎ、信頼関係を築くことができます。

編集者として10年以上、1000人以上の方に話を伺ってきた経験から言えることがあります。”何をしているんですか?” “なぜしているんですか?” “どうやってしているんですか?” What・Why・Howを問い続け、相手の内側にあるものを引き出す。この聞く力こそが、あらゆる仕事の土台だと感じています。

テレビ番組でも、出演者が “なぜ○○なんですか?” と専門家に問いかけた瞬間に “良い質問ですね” と場が動くことがありますよね。良い質問は、相手の本音を引き出し、場の価値を上げます。これはビジネスの現場でもまったく同じです。

相手の本質を引き出す聞き方

まず、凄腕のキャッチャーになりきってみる

相手から必要な情報を引き出すには、良い質問をする以前に、相手を理解しようとする姿勢が先です。

相手がなぜその言葉を選んだのか。声のトーン、目線、話す速度。相手の話に乗ってくる情報量は、実はとても多い。それをまるごと受け止めた上で、その人にしか語れない経験や価値を引き出すことを意識してみてください。

取材の場で私がもっとも聞きたいと感じる瞬間は、相手の熱量が上がる瞬間です。”これ、本気でやってるんです” “こうしていきたいんですよ” という言葉が出てきたとき。そこに本音があります。

表面的な会話と本音の会話。その違いは目的にある

“売上をもっと良くしたいんですが……どうにかなりませんかね?” という会話は、残念ながら表面的な会話です。本音の会話には必ず、なぜやるのか。思いや理由、目的が存在します。

そこを引き出すために有効なのが、接続詞を使って話を続ける問い返しです。”それって、こういうことですか?” “つまり、○○ということでしょうか?” 話を途切れさせず、相手が本音を語りやすい流れをつくってみてください。

下調べは相手を好きになる作業

事前の下調べが苦手な方も多いと思います。でも少し視点を変えると、下調べは相手に興味を持つための作業です。知らない分野の人のことを調べていくうちに、尊敬できる部分や共感できる箇所が必ず見つかります。それが、本番の会話の質を格段に上げてくれます。

一問挟むだけで、認識のズレは防げる

上司から “ペンを買ってきてくれ” と言われ、青ペンを買ったら “なんで青インクなんだ” と怒られた。こういう場面、誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。

“最初に言わない上司も悪い” は正論ですが、それでも怒られてしまう。そこで使えるのが、一問挟む習慣です。

“どんな目的で使いますか?” “何のためのものですか?”

短くていいんです。これだけで上司は答えるだけでよくなり、自分も的外れな動きをしなくて済む。認識のズレは、仕事では大きな過失につながります。聞くことを一つ挟む小さな習慣が、その防波堤になります。

まとめ

聞く力は、相手を理解しようとする姿勢そのものです。立場も経験も価値観も違う人と関わる仕事の現場で、一度立ち止まって聞いてみる小さな一歩が、信頼関係と成果の両方につながっていきます。

この力は、時代や職種が変わっても長く使い続けられる、一生ものの仕事の武器です。まずは目の前の相手に興味を持ち、理解しようとすることから。ぜひ明日から試してみてください。

私はこの聞く力を軸に、経営者や企業の伝えたいことを引き出し、情報発信に変えていく支援をしています。自社の魅力をうまく言葉にできない、発信を続けられないとお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

合同会社エドゥカーレ 小松崎拓郎

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