概要
プロジェクト概要
- クライアント:島根県大田市(※企画・運営パートナーとして参画)
- 支援内容:コンセプト設計、イベント・ツアーの全体企画、当日のモデレーション、イベントレポート制作等の編集・発信支援。
この実績のポイント
- 「転職なき移住」という強力なフック:当初の目的であった「関係人口を増やすこと」、特に重要なキーパーソンとの関係構築において、参加者との関係性が実際に深まり、地域のファンとなってもらえる機会を創出できた点は大きな成果である。
- オンライン配信による想定以上の集客とデータ取得:当初は約20名の参加想定であったオンライン配信について、最終的には約80名のチケット申込があり、多くの参加者情報を取得できた。これにより、今後も継続的な情報発信やコミュニケーションが可能となり、マーケティング面においても有益な成果を得ることができた。
- リアル×オンラインのハイブリッド開催の実現:本規模・本内容において、リアル開催とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式を実現できたことは、運営面では難易度が高かったものの、前例の少ない取り組みとして意義がある。本事例は、今後の大田市におけるイベント企画・運営の一つのモデルケースとして活用できる可能性がある。
- 「余白」が育む自発的な関わり: 現代の「シェアリングエコノミー」と里山に根付く「お互い様の文化」を接続。都会の若者が求める人間関係の豊かさを地域の魅力として再定義。現地の保育園見学や古民家での宿泊体験を組み込み、参加者が自ら地域の価値を発見できるよう促す「余白のデザイン」を核に据えた企画を設計することで、一時的な観光で終わらせない深いエンゲージメントを創出。
- 国の方針と地域のリアルをつなぐ場づくり:「二地域居住」という国の取り組みをテーマに、
基調講演と地域プレイヤーの対話を組み合わせた企画を設計・登壇。理想論だけでなく、現場のリアルまで伝わる構成で場を設計。
サポート内容・施策
島根県大田市大森町・温泉津町を舞台にした、地域滞在型の人材誘致推進事業の一環として、「里山仕事ラボ」の全体企画および編集ディレクションを担当しました。
本施策では、シェアリングエコノミーの第一人者である石山アンジュ氏と、地域再生の実践者である群言堂の松場忠氏をキャスティング。現地の保育園や古民家を巡るフィールドワークと、オンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式の体験プログラムを設計しました。
「暮らしとシェア」を体感できるよう、現地の保育園見学や古民家での宿泊体験を組み込み、参加者が自ら地域の価値を発見できるよう促す「余白のデザイン」を核に据えた企画立案を行いました。
アフター・結果
本プロジェクトは、島根・大森町での現地体験とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式で開催されました。
集客面では、約80名の申し込みがあり、定員を大きく上回る反響を得ました。当日は、企業のキーパーソンや二地域居住に関心の高い個人など、多方面から熱量の高い方々に参加いただきました。参加者アンケートでは、「幸福度を左右するのは人間関係であると気づいた」「自分なりの二地域居住の形を考えたい」といった、具体的な行動変容に繋がる高い満足度が得られています。
反響の背景には、以下の3つの戦略的な編集がありました。
- ターゲットの解像度とコンセプトの合致: 「場所にとらわれないIT人材」に対し、石山氏というアイコンを通じて「分散して生きる」具体的なメリットを提示できた点。
- 日常の風景を「コンテンツ」化: 特別な観光地ではなく、子供たちの賑わいあふれる「さくら保育園」のような地域の日常を、都会の人材が求める「懐かしい新しさ」として価値化した点。
- 官民連携による信頼の担保: 国の二地域居住促進施策(官民連携プラットフォーム)のトレンドと合致させ、社会的意義と個人の幸福を両立させた点。
参加者からは「幸福度を左右するのは人間関係であると気づいた」といった声が寄せられ、実際に再訪して地域の仕事を手伝う「実効性のある関係人口」へと発展しています。
参加してくださった方々の声
イベントレポート
終わりに
エドゥカーレは、地域の魅力(コンテンツ)をただ紹介するのではなく、その土地に流れる思想や「余白」を編集することで、都市部の人材と地域の幸せな関係性をデザインしています。今回は大田市の持つ「分けあう暮らし」の文化を、次世代の働き方として価値化することができました。
私たちはこれからも、編集の力で地域と個人の新たな関わりしろを創出し続けていきます。
メンバー