暮らしとキャリアを犠牲にしない会社はつくれるのか。エドゥカーレの原点に、立ち返る

働く人も幸せにしたい。

その想いを会社の根幹のテーマとして、エドゥカーレは掲げています。様々な「働き方」が提唱・模索されている現代で、何故この想いをテーマにしたのか。

幸せになれる働き方とは何か。今回はその想いの原点や、私の思い描く「幸せな働き方」について振り返ってみました。

母の姿を見て、感じたこと

「お父さんが居てくれたらいいのにな」

この一言は、幼い私にとって、「家族」と「働き方」の両立を強く意識させるものでした。何故「働く人を幸せにしたい」と想うようになったのか。それは幼少期に育てられてきた環境にあります。

私は茨城県の普通のニュータウンのマンションで、兄、父親、母親という家族構成で育てられてきました。

子どもの頃はかなりの母っ子で、母のお手伝いをしたり、ずっとくっついて過ごしたり、といったような引っ込み思案のすごい子だったのを覚えています。一方父は公務員で、朝早く出て、飲み会に参加して夜遅く帰ってくる、そんな仕事スタイルでした。

そのような暮らしが続いていたある日、私が母の膝の上で泣いていると、母がぼそっと「さんが居てくれたらいいのにな」と呟いたのが、今でも心に残っています。

この母の呟きや、父の働き方を手掛かりに、より私自身の思いの原点に迫ってみましょう。

これまでの働き方は幸せだったのか。当たり前を見つめ直してみる

父親の働き方や母親の姿を見て成長するうちに、私は自分自身の理想の働き方を思い描き始めたように思います。

具体的には、家にいながらもできるような働き⽅ができたらいいな、なるべく早く家に帰りたいな、といった感じでした。

現在の30-40代の親世代の夫婦の働き方と言えば、父親がしっかり働き、母親が専業主婦で家事や家庭の仕事をするといった役割分担が主流で。御多分に洩れず我が家もそのようなワークスタイルでした。

こうして記憶を辿っていくと、幼少期の私の中に芽生え始めていた想いは、これまで社会で“当たり前”とされてきた働き方そのものへの問いに変わっていたことに気づかされます。でも今、私自身も夫婦関係を築いて思うのは、当時の役割分担という方法も合理的で素晴らしいものだったということ。ただ当時は見えてなかったんですね。

そこでまた、母のことを思い返してみました。

母は最初、比較的大手の音楽メーカーの会社に勤務し、結婚や子育てを機に当時の寿退社のような形で辞職しました。その後は専業主婦として家庭に向き合い続けたそうです。いわばキャリアを断絶してる状態ですね。私は歳を重ねれば重ねるほど、そういう部分を⾮常にもったいなく感じるようになっていました。母のディレクション能力が非常に長けていたからです。

母親はとても心配性で、例えば、私が学校に忘れ物しないようにといった、とにかく先のことを見据えて人をディレクションするのがとても上手な人でした。もし母のような人が仕事の現場にいたら、すごくスムーズに仕事が回るだろうし、母はきっとすごく活躍できる能力をたくさん持っていただろうなと、家庭の中だけに居たのはすごくもったいないなと、歳を重ねるたびに感じています。

そのような母親が持っていたかもしれないキャリアを惜しみつつ、私が思ったのは、やはり暮らしを犠牲にしたくないし、させたくない。それでいて、キャリアも発展させて、仕事も暮らしも両立させられる。そのような働くを幸せにできるような会社・社会があったらいいのにな、と考えるようになったのです。

理想の「働き方」に隠れていた、父親のルーツと家庭への思い

父親の名誉のために補足しておくと、まず私の祖父母の世代は、戦後復興が掲げられていた影響からひたすら働くことを求められていた時代で、例によって私の祖父も自営業で印刷工房を営み、そこに祖母がお手伝いに行く形で、祖父母共に働きに出ていました。

そのため、父が家に帰って来た時には、もちろん家に誰も居ない。いつも鍵っ子の父は、祖父母の居る印刷工房に遊びに行き、その寂しさを埋めていたそうなのです。

そのような幼少期を過ごした経験もあって、父は、自分が親になったら子どもにそういう寂しい思いはさせたくないからお母さんに専業主婦になってもらい、子ども達が家に帰ってもお母さんが居る、そのような居場所を作ってあげてほしいと思っていたそうです。

こうした流れもまた、私が「働き方」そのものを見つめ直し、理想の「働き方」を追求する大きな理由の1つになっているなと、実感しています。

仕事も昔も両立できる働き方のために。今、エドゥカーレで実現したい働き方

幼い頃、社会の中で当たり前にされてきた働き方に疑問を抱き、そうして芽生えた「働く人を幸せにする」という想いは、現在制度として形に現れつつあります。

特に私自身や父親の原体験を起点として、幼い子どもを育てる父親と母親に寄り添うような働き方を現実にしようと試みています。

まず私たちエドゥカーレは、経営目的に「パートナーとその家族を幸せにする。」 そして「お客様を幸せにする。」「代表とその家族も共に幸せになる。」 ということを掲げています。

なぜ会社を経営し、何のために事業を行っていくのか。この目的こそが最も大切なことです。

各期ごとに掲げた経営目標は、必ず「パートナーやお客様を幸せにする」といった目的に紐づくようにしています。ゆえに会社を創業してから一貫して、パートナーの給与を引き上げてきています

また、もっと分かりやすくいうと、目指しているのは、パパママが子どもを保育園や幼稚園に通わせつつ、週に3日・4日あるいは週に2日だけ働けるようにしたり、子どもを保育園に行かせている朝10時から14時半まで勤務する、といった働き方を可能にしたい。うちともう1社やれば生活できるぐらいの給与にし、契約社員や短時間正社員という雇用形態で、暮らしを安定してる状態にしてあげたい、と考えています。

まだ創業3年目ですが、一歩ずつ、その目的地に向かって歩みを進めている段階です。

より柔軟で、より持続可能な働き方の実現に向けて、さらなる制度づくりを。

さらにこれからは、短時間契約社員・正社員の制度を導入していきたいとも考えています。そのようにすることで、パートナーさん達がしっかり働きながら、子どもを保育園や幼稚園に通わせてあげられる。

週2、3日勤務でエドゥカーレともう1社で働けば、絶対に生活していけます。それぞれにとってエドゥカーレが、キャリアも発展させられる居場所になります。さらに土日勤務なし、深夜勤務なし、転勤なし、フルリモートな在宅スタイルで暮らしも仕事も両立でき、父親や母親もキャリアを継続できるような会社になりますよね。

現状、そのような働き方の中でも、個人がどうなりたいかという自己実現や目標などをしっかりヒアリングし、そのために会社としてどういう機会を提供できるかというのも、⼀緒に考えて提供しています。

その上で、それを実現するための権限、役割を与えつつ、いろんな仕事にチャレンジする機会も付与していく。このようなことを、パートナーさんが花開くための⼿助けと言いながら取り組んでいます。

このような働き方の施策を実施して思うことは、働きやすい環境を整えること、それはゴールではなく、一人一人の生き方や目標に寄り添うための手段でもある、ということです。一人一人が持つ可能性に寄り添い、その人なりの花を開かせていく。そのための環境や機会を整えることこそが、私の考える働き方になっています。

これから一緒に働き、花を開かせたい人へ。

これまでに書いてきたような働き方を実現するため、私は一緒に働く人へあることを求めています。大変有難いことに、月に2〜3件「働きたい」という人のお問い合わせが来ています。本当は何十人と採用したい気持ちですが、その中でも特に、⼀緒に会社の未来を作ってくれそうな⼈と、なるべくご一緒したいと考えています。

20年、30年と会社を存続させてやっていきたい意思もあるので、ゆくゆくは他のメンバーに会社を継いでもらわないといけない。今後3年以内には新卒採用も、というようなことも思い描いています。

ただ、こういった事業をしていくにあたり、同じような意思を持ってる人の見極めは非常に難しく感じています。しかしその中でも2点、「⼈を幸せにする会社を目指す」、「風土と共に豊かさを作る」といったところに共感してくださるような方を、私は一番にしています。

みんなで一生懸命貢献し合って、分け与えていくのが組織というコミュニティ。カンパニーは「同じパンを食べ合う、 分かち合う」というのが語源ですが、そういう姿勢がある方とご一緒していきたい、と考えています。 

幼少期の母の膝の上で聞いた一言は、現在私の中で、理想の働き方をつくっていくための心の燃料となっています。

誰もが家庭や暮らしを犠牲にせず、キャリアを発展させながら働ける仕組みをつくる。お客様に必要とされ、貢献できる居場所をつくる。

そのために私は、できる形から制度を整え、仲間一人一人と向き合い続けていきます。

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