鈴木電機株式会社(敬称略、以下「鈴木電機」)は、栃木県北部の那須野ヶ原地域を拠点に電力関連事業等を展開している企業です。自然豊かな那須野ヶ原地域において、企業として発展するのみならず、地域への貢献を目指したビジョンを掲げ、約80年の長きにわたり事業を展開してきました。
代表取締役社長の鈴木様は、鈴木電機のほかに「那須野ヶ原みらい電力」およびNPO法人「1000年の森を育てるみんなの会」の代表も務められています。3つの組織を率いる忙しいお立場であるがゆえに、すばらしい実績と理念をもちながらも、それらを深掘りして継続的に発信することに難しさを感じ、エドゥカーレへご相談いただきました。
鈴木様からは、「先人の意志を継ぎ、次の那須野ヶ原をつくっていくために、支持者や共感者を増やしていきたい」とのご要望です。そこでカンパニーエディターからは、中長期的な視点を持ちつつも、SNSを併用した、継続的なストーリーの発信をご提案しました。発信する側からの一方通行ではなく、双方向の関係性を丁寧に築いていくことで、支持者と応援者の増加につなげています。
企業や経営者の理念・姿勢を打ち出していくために、Webでの発信は欠かせません。しかしWeb媒体における一方通行の発信だけでは、新たなファンを獲得していくことにはつながらないでしょう。興味・関心をもってもらい、さらに信頼を得てファンになってもらうためには、企業側から発信し顧客からのメッセージを受け取る、双方向のコミュニケーションが可能な媒体を選ぶことが必要です。
鈴木様の手掛ける3つの事業には、いずれも「那須の地に根ざしている」という共通点があります。そこで今回は、積極的な告知のために、数あるSNS媒体のなかでも地域性を重んじる傾向の強いFacebookの利用をご提案しました。
並行して、鈴木電機としてのビジョンやベネフィットを丁寧かつ明確に打ち出すために、noteの運用を実施しています。各媒体の運用とコンテンツ制作をカンパニーエディターで代行し、また公式サイトからもnoteをリンクして、興味を持った方に見ていただける動線を確立しました。
ブランディングとは「知ってもらい、好きになってもらい、選んでもらう」企業活動です。中長期にわたる運用計画における初年度については、「認知」し、「関心」をもってもらい、「信頼と共感」を得るための施策を設定し、計画に落とし込んでいます。
現在すでに、企業のビジョンや理念をダイレクトに伝える代表のコラムはもちろんのこと、ウェビナーや対談が企画され、それぞれ計画的に配信を実施しました。今後は公式サイトの整備と、企業の魅力を伝える新たな広報用画像の撮影、公式LINEの運用、オフラインイベント、フィールドワークの実施などが予定されています。
ウェビナーやイベントの運用は、企業にとって、これからのファンとの間に関係性を紡ぐ機会です。エドゥカーレで実施しているイベントの一つ「里山仕事ラボ」では、鈴木代表と、栃木県の他社代表とのオンライントーク会が、企業同士でのコラボや事業提携を見据えた画期的なやりとりにつながりました。
また計画のなかには、採用ブランディングが含まれます。人手不足や企業と人材とのミスマッチ問題が拡大するなかで、事業の理念・思いに共感してくれる人材を獲得していくことは大変重要です。鈴木代表からは「80期に向けてより採用に力を入れ、イメージを変えていきたい」というご要望でした。さらに、すでに中にいる社員にも企業としての方向性をしっかりと認識してもらい、同じ方向を向いていきたいとのお考えを伺い、採用サイトの充実を計画に含めました。
今後は採用サイト内の代表メッセージ、広報用画像の撮影、今後の経営計画や哲学についての配信を予定しています。事業の根本や、持続可能な地域づくりのための取り組み、従業員の働きやすさについてなど、代表の考えを発信し、社内外に会社の支持者=ファンを増やしていきます。
鈴木代表の思い・ビジョンを細部まで伺うため、毎月必ず実施するのが、代表へのヒアリング定例会です。計画を柔軟に調整しながら忙しい経営者の方に代わって言語化し、コンテンツの制作、発信までを担います。伴走者として、メッセージ代筆、撮影など、まるごとお任せいただけるのがカンパニーエディターの強みです。
現在Facebookへの投稿には、関係者から自然とコメントされ、シェアされるといったアクションが見られるようになってきています。一方的ではない、双方向のコミュニケーションを目指す施策において、SNSの反応は成果そのものです。
コンテンツ編集においては、カンパニーエディターがあらかじめ共感を得られるテーマ設定を行うことがポイントです。定量的な情報発信とトークイベント「里山仕事ラボ」をきっかけに、新たな若者の採用が決まりました。
また、カンパニーエディターは「編集」の力を最大限活かし、支援します。
まだ出会っていなくとも、出会えば新しい価値や化学反応が生まれる人と人、人と会社を紡ぎ合わせるようなウェビナーやイベントを実施。お互いのビジョンや価値観をつうじて理解を深め会うことで共感が生まれていくため、「一緒に何かできないか」という話し合いに。コンテンツがきっかけで企業の事業提携、パートナーシップへの発展といった流れも実際にみられています。
このような信頼と共感に基づいた企業の社会関係資本を育むことが、長期的な発展につながると考えています。カンパニーエディターの仕事は、ソーシャルキャピタルを育む仕事。そう信じ、お客様とその顧客様が深い関係を築けるよう、企業の発展と新しい可能性の芽を育てています。
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