社長は、いつも忙しいと思います。
目の前の仕事に追われて、気がつくと一日が終わっています。
やりたいことはあっても、なかなか手が回らない。
本当は伝えたい思いがあるのに、言葉にできないまま進んでいく。
僕は、そんな社長のそばで仕事をさせていただくことが多いです。
話してみると、どの会社にも必ず根っこがあります。
創業したときの気持ち。
続けてこられた理由。
苦しい時期に支えになったもの。
その根っこが言葉になると、会社の空気が変わります。
社員にも伝わるし、お客さんにも届きます。
会社の動きに理由が生まれます。
理由が生まれると、会社はゆっくり強くなります。
だから、会社の活動を物語にすることが大事なんです。
大げさなことを書く必要はありません。
日々の小さな出来事を拾っていくだけで十分です。
それが積み重なると、会社の姿が見えるようになります。
編集の視点|どうやって編集するのか
物語を編纂するには、まず会社の歴史をたどります。
長い会社でも、短い会社でも、原点は必ずあります。
「どうして始めたのか」
原点から現在に至る道筋を、ていねいに深ぼるだけで、芯が見えてきます。
もし今、歴史を語る余裕がなくても大丈夫です。
創業の日のことを、少し思い出すだけでいいんです。
その日の空気や、当時の気持ちを言葉にすると、今の活動につながります。
地域企業の好事例
徳島の山あいに、かま屋 神山という店があります。
地域食堂で、地域の農産物を活かした食事を提供しています。

ここでは、かま屋通信という新聞を定期発行しています。
加工のスタッフが、自分の言葉で書く。
つくり手が、日々の格闘を書き残す。
なんでもない日常が、そのまま物語になっています。
読むと、顔が浮かびます。店の空気まで伝わってきます。
誰が、どんな気持ちで、何を作っているのかが自然と浮かびます。
続けて読むうちに、店の姿勢がすっと胸の中に入ってきます。
店の姿勢を静かに伝える、物語づくり。
だからこそ、愛されているのだと思います。
地域の会社でも、できることはたくさんあると気づかせてくれます。
おわりに
会社の物語は、急いでつくるものではありません。
日々の中にある小さな動きを拾い、それを静かに積み重ねていく。
その姿勢と行動こそが、会社をブランドへと育てていきます。
では、この会社の物語は、今日のどの一歩から始まるのでしょうか。




