島根県石見地方の広葉樹を活かした木工ブランド『iyasaka』。運営するのは、株式会社suhuです。この活動を始めて約2年がたちました。
地域の素材を使ったものづくりで、少しずつ地域でも知られるようになりました。『iyasaka』のプロダクトは、確実に広がりを見せています。
商品開発を続ける中で、社内や地域の人々にどんな変化があったのでしょうか。そして、これからどんな未来を目指しているのでしょうか。株式会社suhuの幸村さんに話を聞きました。

幸村秀人
株式会社suhu 代表取締役CEO。島根の森を守り、林業の未来を支えたいという強い想いでsuhuを設立し、島根県石見地方で生まれた木工ブランド『iyasaka(イヤサカ)』を手がける。
地域に根付き始めた活動
私たちの活動は、少しずつですが確実に変化を生み出し始めています。
最近では山陰中央新報の取材を受けたことをきっかけに、「材料を提供したい」という問い合わせをいただくようになりました。

ホテル松尾さんのエントランス改装も、財団の理事会の方から「ホテルが改装するらしいから声をかけてみたら?」というお話をいただいたことがきっかけとなり実現に至るなど、私たちの活動を知る方々が、周囲に声をかけてくれる流れができ始めています。
以前は情報発信が不十分で、工場のすぐ近くに住む方でさえ『i-yasaka』を知らない状況でした。もちろん、商品もなかなか売れませんでした。そこで、まずは近隣地域の方に「ここに行けばこういうものがある」と知ってもらうことから始めました。
今は少しずつですが、浜田市内での認知が広がってきたと感じています。これからも地元の人に知ってもらい、もっと広げていきたいと思っています。

年間250立方メートルの広葉樹を活かす
今後は、これまで以上に外部に向けて情報を発信し、地域の方々や他の団体との連携を深めていきます。私たちが島根を拠点に活動していることをもっと多くの人に知ってもらい、その結果として地域全体が活性化するようなインパクトを生み出したいです。

現在、私たちは売上1億円という具体的な目標を掲げています。高い目標ですが、この実現に向けて、年間250立方メートルの広葉樹を活用することを目指しています。こうした具体的な目標を立てて、一歩ずつ進めています。
これを実現するには、高付加価値商品を提供し、利益を創出することが大切です。利益を出すことは、山を守ることや環境改善につながります。今後は、より詳細な数値目標の設定と、その実現に向けた具体的な戦略づくりを進めていく予定です。
人と自然がもう一度つながる場所に
私たちが描く理想の未来は、「人と自然がもう一度つながること」です。若い世代が積極的に山に入り、自然を活かした暮らしを楽しむ。そんな環境を作りたいと考えています。

具体的には、木工作家が地域で活動し、新たなコンテンツを生み出せる場所。気軽に訪れて、見て、体験できる環境を整えたいと考えています。マルシェや山歩きの体験を通じて「この木の製品を自分の家で使いたい」という思いが芽生え、それが実現できる。そんな場所を作り上げていきたいと思います。
私自身、この仕事を「地球防衛隊」のような存在だと捉えています。山をきれいにすることは、海がきれいになることにもつながります。地球全体を見据えながら、一つひとつの活動に取り組んでいく。それが私たちsuhuの役割であり、この仕事のやりがいです。
