戸田建設が自社の研究施設でその効果を実証し、推進しているのがZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)だ。
ZEBによって建築界からの環境貢献を目指すことに加え、カーボンマイナスという先進的な目標を掲げる戸田建設の取り組みをレポートする。
人々の生活や仕事の場となる建築物では、照明、冷暖房、給排気、昇降機等の利用により、多くのエネルギーが消費される。
立ち並ぶビルが膨大なエネルギーを消費し、環境に負荷を与えていることは無視できない問題だが、その解決は冷暖房の温度管理や照明器具の見直しといった身近な対策だけでは追いつかない。
この課題の有力な解決策として近年注目を集めているのが、戸田建設が注力しているZEB(ゼブ)だ。
ZEBとは、一言で言えば消費エネルギーゼロの建物。
ビルが環境に与える負荷も限りなく小さくなるZEBの実現には、さまざまな技術の融合が必要とされ、戸田建設はその課題に邁進している。
戸田建設は、2000年代から環境活動に積極的に取り組んできた。
2010年には、各業界における環境先進企業であるとして、環境省のエコ・ファースト企業の認証を受ける。
気候変動対策を行う企業として世界的な評価も高く、世界最大の環境データベースを保有する国際NGOであるCDPから、気候変動に関する活動や情報の透明性に関して、2018年以降6年連続で最高評価を受けている。
ZEBの推進は戸田建設の環境に対する姿勢を表しているが、彼らの目標はそれだけにとどまらない。
政府が2020年に宣言した、2050年のカーボンニュートラル実現に対しては、宣言を超える目標を設定。
カーボンニュートラルは温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、排出量を全体としてゼロにする目標だが、戸田建設はその先まで見据えている。
昨今、カーボンニュートラルやネットゼロ、つまりCO2排出を「正味ゼロ」にする方向に、時代はどんどんシフトしています。そこからさらに進んでCO2排出を「減らす」までいけば、建設業界のみならず、社会的にも大きな意味をもつ。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を目標にしているだけではもうダメで、ZEBの先を行く「カーボンマイナス」を達成する。それは、戸田建設の環境に対する姿勢を示す、大きな挑戦でした。引用:グリーンオフィス棟(筑波技術研究所)
昨今、カーボンニュートラルやネットゼロ、つまりCO2排出を「正味ゼロ」にする方向に、時代はどんどんシフトしています。そこからさらに進んでCO2排出を「減らす」までいけば、建設業界のみならず、社会的にも大きな意味をもつ。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を目標にしているだけではもうダメで、ZEBの先を行く「カーボンマイナス」を達成する。それは、戸田建設の環境に対する姿勢を示す、大きな挑戦でした。
引用:グリーンオフィス棟(筑波技術研究所)
続きます
■参考・出典
戸田建設の環境活動はこちらをぜひご覧ください。
text / yoko wakayamaedit / takuro komatsuzaki
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