このような体験を通して、子どもたちは樹皮を剥くという作業の中に、木が生命を終えていく過程を肌で感じながら、「木を有効に活用しなければ」という気持ちを育みます。これは学校の教科書では学べない大事な体験です。座学だけでは得られない楽しさや、自然との一体感を感じられる大切な機会になると考えています。
参加してくれた子どもたちは、初めて間伐を体験するという子ばかりですが、みんな楽しそうに自然と触れ合っています。こうした機会を通じて、この地で生まれ育った子どもたちが地域を学び、「この地のためになにができるだろう」と考えるきっかけになることを願っています。
出前授業や体験授業の目的は、「次の世代へバトンをつなぐこと」。そのためにも、地域や歴史、環境に関心を持ってもらう。こういった種まきの活動が、次世代にバトンをつなぐための大事なステップになっています。
